2017年09月26日
出光と東レ、有機EL材料で提携、設備も相互利用
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:出光興産、東レ

出光興産と東レの両社は26日、今後成長が予測される有機EL材料の開発で事業提携すると発表した。
両社がそれぞれに保有する有機ELに関する技術、知見等を活用し新規材料の開発、材料評価につなげる。両社が持つ評価設備・生産設備等の資産も有効活用し、ディスプレイの性能や耐久性向上、コストダウンに生かせる材料の提供を目指して協力する。

出光興産は有機EL材料事業では、最先端の発光材料をはじめ正孔輸送材料などの周辺材料を継続的に開発し、製造、販売してきた。東レは有機EL材料の中でも独自の分子設計による電子輸送材料などの研究開発・製造・販売を行ってきた。また有機ELディスプレイの品質と耐久性を確保するための絶縁材料を事業展開中だ。

有機ELディスプレイ市場は、スマホやテレビ用途での採用を機に急拡大しており、2020年頃には現在の約3倍の市場規模に達すると予想されている。両社はより優れた有機EL材料の開発を通じてディスプレイ産業の発展に貢献するとしている。