2017年09月26日 |
東芝、フィルム型太陽電池 世界最高効率達成 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:東芝 |
東芝は26日、独自の塗布印刷技術を用いて、樹脂フィルム基板上に作製した5㎝×5㎝のペロブスカイト太陽電池モジュールで、世界最高のエネルギー変換効率10.5%を達成したと発表した。 同社はこれまで培ってきた有機薄膜太陽電池モジュール作製技術をベースに、フィルム基板を用いたペロブスカイト太陽電池向けの成膜プロセス技術や、モジュール作製のためのスクライブ・プロセス(注)を開発した。 フィルム型ペロブスカイト太陽電池モジュールとしては、10%を超える世界最高の変換効率を達成した。 現在、主流となっている結晶シリコン太陽電池は、重量や形態の面で設置場所が限られている。フレキシブルで軽量なフィルム型モジュールはこれまで設置できなかった建築物や曲面への設置が可能となる。 NEDO委託事業(高性能・高信頼性太陽光発電の低コスト化技術開発)の成果。 <用語の解説> ■スクライブ・プロセスとは :セルの直列接続構造を形成するために、電極上の膜の一部分を取り除き、電極を露出させる工程。 |