2017年09月28日
昭和電工、黒鉛電極のSGL買収、承認取得
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:昭和電工

昭和電工は28日、ドイツの黒鉛電極会社SGL GE ホールディング社の買収で関係各国当局の承認を取得したと発表した。同社は、SGL GEの買収を取得後、SGLの米国事業会社(SGLGLカーボン ホールディング)を東海カーボンに譲渡する。SGL GEが欧州・アジアにもつ残りの事業拠点(ドイツ、オーストリア、スペイン、マレーシア)は昭電が譲り受ける。

関連ファイル :2016年10月20日付ホームページ
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1476947931.pdf

東海カーボンに譲渡する米国事業会社のSGLGLカーボン ホールディング(本社:デラウエア州)は、2016年2月の設立。資本金100米ドル、従業員約140人。黒鉛電極の生産能力は約3万トン/年で、SGL GE全体(約15万トン)の約2割に相当。昭電と東海カーボンとは資本的なつながりはなく、ライバル同士の関係にあたるが、米政策当局の意向を受け入れて全株を売却することにした。株式売却価格は129億円。

昭和電工はSGL GEがもつ、ドイツ、オーストリア、スペイン、マレーシアの各事業拠点を引き継ぐ。黒鉛電極の生産能力は合わせて年産約12万トン。昭電は既存設備と合わせて23万トンと、世界シェアの約3割を占めることになる。将来性が見込まれる事業だけに、グローバル体制を構築し競争力のさらなる強化を図る方針だ。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1506560875.pdf