2017年10月05日

九大、燃料電池と太陽電池を融合する同一触媒開発

【カテゴリー】：新製品/新技術 【関連企業・団体】：九州大学

九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所の小江誠司（おごうせいじ）主幹教授らの研究グループは5日、これまで別個に開発されてきた燃料電池と太陽電池を融合する同一触媒の開発に成功したと発表した。 自然界の水素酵素と光合成の機能性を融合した新しい触媒を開発した。この触媒を用いると、水素をエネルギー源として燃料電池が、水と光をエネルギー源として太陽電池が駆動することを見出した。 自然界からヒントを得て、夜間など光がないときは水素を電子源とする水素酵素、光があるとき（昼間）は水を電子源とする光合成のように駆動する触媒・電池の開発を思いついた。「将来、水素は夜間のための燃料となり、昼間は水をタンクに入れれば車が走る時代がくると期待できる」としている。 同研究成果は、ドイツの学術雑誌「ChemCatChem」オンライン版で10月5日に公開された。