2017年10月18日
東北大と東工大、新しい有機半導体電極開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東北大学、東京工業大学

東北大学材料科学高等研究所の谷克美教授、東京工業大学物質理工学院の清水亮太特任講師らは17日、有機半導体デバイスに使用される電極で、これまで報告されている中で最も優れた性能を示す電極を開発したと発表した。
新しい電極は有機半導体で代表的な金属電極である金およびカルシウムよりも優れた電荷の注入効率を示す。

この電極は正孔(正の電荷)と電子(負の電荷)を同等の効率で導入することができるだけでなく、カルシウム等と異なり空気中で安定している。新しい電極は基礎科学の観点から重要であるばかりでなく、高性能な電界発光素子などの電極として期待される。中間層のナノ構造を操作することにより簡単なプロセスで高性能電極となる。

同研究成果は10月17日に英国科学誌「Nature Communications」オンライン版に掲載。