2017年10月19日
信越化学、日欧でセルロース事業に積極投資
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:信越化学工業

信越化学工業は19日、セルロース誘導体市場の拡大に対応するため、総額200億円を投入して日欧の両拠点で積極展開を図ると発表した。

直江津工場(新潟県上越市)とドイツの子会社SE Tylose GmbH & Co. KG(SEタイローズ」)の両拠点で設備の拡充を行う。両拠点とも2019年半ばの完了を目指す。品揃えを拡充することで幅広く需要を取り込み、セルロース事業の更なる成長を目指す。

信越化学は1962年に直江津工場でセルロースの生産を開始。その後も生産能力を拡大するとともに2003年には、ドイツのClariant AGから、同社のセルロース事業(SEタイローズ)を買収し拡大してきた。2016年には米国でもルイジアナ州でセルロースの一品種ヒドロキシエチルセルロースの生産を開始。現在、日欧米の3拠点体制でセルロース製品を生産し世界各地に供給している。

<用語の解説>
■セルロース製品 :セルロースはパルプを主原料とする水溶性高分子で、建材用、医薬用を主要用途に、食品、自動車、トイレタリー、土木など幅広い用途分野を持っている。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1508397161.doc