2017年10月24日
九大、細胞内タンパク質-DNA相互作用捉える方法開発
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:九州大学

九州大学大学院の伊藤隆司教授(医科学)らの研究チームは23日、細胞内のタンパク質ーDNA相互作用の全体像をとらえる新しい方法を開発したと発表した。
ジメチル硫酸(DMS)という細胞膜を通過してDNAをメチル化する化合物に着目した。
DMSを作用させた細胞からDNAを取り出してメチル化部位で切断する反応を施してから次世代シーケンサで分析すると、タンパク質の結合部位が切断を免れた場所として同定された。
DMS-seqと命名されたこの方法によって、核を単離せずに細胞内におけるタンパク質-DNA相互作用の全体像を明らかにすることが、初めて明らかになった。
同成果は、日本医療研究開発機構(AMED)および文部科学省の補助金によって得られた。
10月3日付の国際学術雑誌「Cell Reports」オンライン版に掲載された。