2017年11月02日
帝人の炭素繊維部材、トヨタ燃料電池バス車採用
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:帝人

帝人は2日、炭素繊維・複合材事業を展開するグループ会社の東邦テナックス(本社:東京都千代田区、乾秀桂社長)が製造したルーフカバーが、量産バスとしては世界初となるトヨタ自動車の燃料電池バス(FCバス)に採用されたと発表した。

自動車の軽量化が進む中でも、車両上部の軽量化は燃費効率、車両安定走行の上でも特に重要となる。バスの場合はその構造からも車体上部の軽量化が強く求められていた。

帝人グループは今回、コンポジット製品の設計・成形加工を手掛ける、ジーエイチクラフト(本社:静岡県御殿場市、郷家正義社長)との協業により、外観性に優れ、形状が複雑な大型一体部品であるルーフカバーの製造で量産化をめざすトヨタ自動車のFCバスプロジェクトに参画した。
その結果、今回、CFRP(熱硬化性炭素繊維強化プラスチック)に加えて、アルミや軽量エンプラなどを使用する、マルチマテリアル化技術によって、高外観性、複雑形状、量産という顧客ニーズに応えた大型一体部品の製造に成功した。トヨタ自動車のFCバスのルーフカバーとして採用が決まった。