2017年11月06日 |
タカラバイオ、京大・川口義弥教授とiPS細胞共同研究 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:タカラバイオ |
タカラバイオは京都大学iPS細胞研究所(CiRA)臨床応用研究部門の川口義弥教授と「ヒトiPS細胞由来の消化器系細胞の製造技術開発」について、共同研究を開始したと発表した。 これまで医薬品候補物質の評価試験では、ヒトから採取した細胞を培養した初代培養細胞が多く用いられてきた。だが、初代培養細胞は安定供給が難しく、試験結果の再現性などに問題があった。iPS細胞由来分化細胞は、大量培養・安定供給、ヒトの各種細胞の忠実な再現性など、初代培養細胞代替品として期待が高い。 川口教授はこれまで十二指腸や胆管、膵臓などの消化器系細胞・組織の発生機構解明の研究などに取り組んできた。今回の共同研究により、生体の細胞の性質をさらに忠実に反映したiPS細胞由来分化細胞の開発・研究進展が期待される。 |