2017年11月10日
理研、ペルフルオロアルキル化合物 ライブラリー構築
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:理化学研究所

理化学研究所の河村伸太郎研究員らの共同研究チームは9日、「ペルフルオロアルキル化合物」ライブラリーの構築を目的とした、ペルフルオロアルキル基を持つ含窒素複素環化合物の実用的な合成反応を開発したと発表した。

ペルフルオロアルキル基源として、安価で入手容易なベルフルオロ酸無水を用いて、アミノ基を持つアルケンの含窒素複素環の形成を伴うペルフルオロアルキル化反応を開発した。銅触媒を用いることで、生成物の選択制を制御し、さまざまな含窒素複素環を持つペルフルオロアルキル化合物の合成を可能にした。
今後、質の高い化合物ライブラリーの構築および新しい生理活性分子の探索に貢献することが期待できる。

同研究成果は、米国科学雑誌「The Journal of Organic Chemistry」オンライン版(10月31日付)に掲載された。