2017年11月28日 |
東大と京大、「火を消す」高性能電解液を開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:東京大学 |
リチウムイオン電池の開発とともに発火・爆発事故の発生が注目され、市場拡大の阻害要因となっているが、東京大学大学院の山田淳夫教授(工学系研究科)らの研究グループは28日、消火機能を備えた有機電解液を開発したと発表した。 既存の可燃性有機電解液と同等以上の高い電圧耐性を有し、リチウムイオン電池やナトリウム電池の長期充放電サイクルを可能にする。発火・爆発事故の主原因とされてきた有機電解液に消火機能を与えることで、各段に安全かつ高エネルギー密度の新型電池開発の加速が期待される。 研究には文科省元素戦略プロジェクトおよび京都大学大学院・田中庸裕教授(工学研究科)らの協力を得た。 同研究成果は11月27日付の英国学術雑誌「NatureEnergy」電子版に掲載された。 |