2017年11月29日 |
九大、腫瘍にマクロファージが浸潤すす仕組み解明 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:九州大学 |
九州大学生体防御医学研究所の中山敬一主幹教授らの研究グループは29日、タンパク質リン酸化の解析技術を用いてmTORC1の下流で機能する分子を探索した結果、mTORC1にはFOXK1という、タンパク質を活性化する働きがあることが明らかになったと発表した。さらに活性化したFOXKにはマクロファージを誘引するタンパク質CCL2の産生を促す作用があることも分かった。 これまで多くのがんで、なぜTAMが集積するのか、その具体的なメカニズムは謎だった。 今回の研究でmTORC1ーFOXK2-CCL2経路の活性化が一つの原因であることが明らかになった。 これらの結果は、TAM(腫瘍随伴マクロファージ)の集積をターゲットにした新たな抗がん剤創薬の可能性を示すものとなる。 同研究成果は11月28日(米国東部時間)に米国科学誌「Cell Reports」で公開される。 |