2017年12月22日
昭シェルと出光、協業化効果今年度80億円
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:出光興産、昭和シェル石油

昭和シェル石油と出光興産の両社は22日、協業事業化の強化・推進(ブライターエナジーアライアンス)に向けた取り組みについて5月発足以来の進捗状況を説明した。

まず、具体的な成果として、両社で重複する各事業分野(原油船舶、精製、需給、物流、販売、コーポレート部門)について、シナジー効果実現に向けた検討を精力的に行った。すでに実施したケースに、半製品やボトム留分の有効活用・交錯転送の解消や7製油所統合最適生産計画システムの一部運用開始、原油タンカーの共同配船、資材の共同調達、燃料油出荷基地の相互利用等があり今年度分として80億円の効果だ達成できる見通しがついた。

また、経営統合効果として掲げた500億円/5年の実現前倒しと、追加効果の積み上げについて検討した結果、250億円/3年のシナジー効果は計画よりも早く実現できる見込みで、300億円/3年のレベルが視野に入ってきた。

このため、さらなるシナジー効果拡大に向けて(1)来春をめどに両社の原油・需給部門、調達部門、環境安全部門の事務所統合を推進する(2)国内需給だけでなく製品輸出入まで含めた協業体制取り組み(3)バイオマス発電燃料など成長戦略分野でも共同化を図る、などのアクションを追加実施していく方針だ。