2018年01月04日 |
【年頭所感(要旨)】トクヤマ 社長 横田 浩 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:トクヤマ |
【年頭所感(要旨)】 トクヤマ 社長 横田 浩 2018年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。 当社は、トクヤママレーシアの譲渡、優先株の償還、復配を実施し、懸案事項に一定の目途をつけると同時に再生に向けての一歩を踏み出すことができました。これも、株主の皆様やお取引先様、協力会各社はじめステークホルダー各位のご理解ご協力とトクヤマグループ役職員一同のたゆまぬ努力の結果であり、この場を借りて厚く御礼申し上げます。 2016年度より中期経営計画『再生の礎』をスタートし、2年が経過しました。2017 年度の業績は中期経営計画の数値目標に達する勢いですが、これは、世界景気の追い風や中国の環境規制の影響によるところが大きく、本質的には到達レベルにあるとはいえません。 我々は、中期経営計画の実行を通じて「持続的成長可能な効率性の高い強靭な体質に転換すること」を目指しています。それは最重点課題である組織風土の変革そのものであり、トクヤマグループ役職員一人ひとりがトクヤマのビジョンに定める4つの価値観に則って日々革新を意識し、仕事を変革し続けることにより成し得るものです。 こうした問題意識を背景に2018 年は、組織風土の変革を強力に推し進める年として以下のことを実行します。 (1)各部門には、2018 年度事業計画の策定は単なる数値目標設定ではなく、2025 年度の目指す姿「伝統事業は競争力日本一」「成長事業は先端材料世界一」に向けて、経営資源の切り口から何にどう取り組むのか、を厳しく問います。 (2)「会社の全ては人創りにある」ということを強く意識し、目標設定制度の徹底・事業計画に連動したシニア・外国人などを含めた戦略的人材採用および事業リーダー育成・リベラルアーツ充実・社外留学など人材育成の取り組みを体系化し実施します。役員報酬制度改革・新基幹職評価制度の厳格運用・シニア活用にフォーカスした制度改定を行い、制度面からの組織風土の変革にも取り組みます。 (3)ニュービジネスを創出するために国内外の大学や研究機関、他企業とのオープンイノベーションやM&A を積極的に進め、社外の良い文化を取り入れることで、柔軟でスピード感ある組織文化を醸成していきます。 (4)製造・開発・営業・事務・物流などのプロセス革新・生産性向上に向けて、IoTやAIの活用を進めていきます。 「組織風土の変革なくして中期経営計画の本質的達成なし」「会社のすべては人創りから」という考えのもと2018年度は中期経営計画の本質的達成のための最重要年と位置付けます。 また、いつの時代においても我々製造業にとって決して忘れてはならないのは、保安防災・環境保全です。そのための人材教育を愚直に継続し、無事故・無災害を達成するようお願いします。 再生への歩みはまだ始まったばかりです。トクヤマグループ役職員一丸となって、更なる飛躍につながる新しい100年をスタートしましょう。 以上 |