2018年01月10日 |
東工大、鶏卵の白身から高強度ゲル材料を開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:科学技術振興機構、東京工業大学 |
科学技術振興機構(JST)は10日、東京工業大学 科学技術創成研究院の彌田智一教授らの研究グループが、鶏卵の卵白タンパク質から高強度ゲル材料である「卵白タンパク質凝縮体ゲル」の開発に成功したと発表した。 ゆで卵の白身は強度が低く脆いため、これまで材料開発素材としては利用されてこなかった。 彌田教授ら研究グループは、独自のイオン性界面活性剤をタンパク質溶液に加えて加熱することで、通常のゆで卵の白身の150倍以上の圧縮強度を示す生分解性ゲル材料を作製することに成功した。 今後、タンパク質を素材として、体内に残留せずに一定期間後に吸収されるような医療用素材など、実用的な強度を持つ新たな機能性材料や新たな食感の食品開発への応用が期待される。 JST戦略的創造研究推進事業の成果。 同研究成果は1月5日付の英国科学誌「NPG Asia Materials」オンライン版に公開された。 |