2018年01月22日 |
阪大・慶大など「細胞分裂期の染色体メカニズム」解明 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:大阪大学、慶応大学 |
科学技術振興機構(JST)は19日、国立遺伝学研究所、大阪大学、慶應義塾大学、京都大学の共同研究グループが蛍光タンパク質技術を使って、細胞に大量に存在するマグネシウムイオン(Mg2+)濃度の変化を高感度で感知できる蛍光センサーを開発し、生細胞内のMg2+濃度を蛍光イメージングにより可視化することに成功したと発表した。 また、細胞分裂の際にMg2+濃度が一過的に上昇することを示すとともに、負の電気を帯びているDNA同士の反発を弱め、染色体の凝縮を促進していることを明らかにした。 同研究によって、実際にMg2+が細胞の中で染色体の凝縮に関わっていることが初めて証明された。 今後、染色体形成の異常が引き起こす疾病の解明への貢献が期待される。 研究にはJST戦略的創造研究推進事業(CREST)の助成を受けた。 同研究成果は1月19日、米国学術誌「Current Biology」に掲載された。 |