2018年01月26日 |
島津、世界最高の高出力・高輝度青色半導体レーザー製品化 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:島津製作所 |
NEDOは25日、島津製作所と大阪大学の共同研究チームが世界最高クラスの高出力・高輝度青色半導体レーザーを開発したと発表した。島津製作所は今回開発したレーザーを製品化し、1月30日から販売開始する。NEDOプロジェクトの成果。 青色半導体レーザーは、金属に対する吸収効率が高く、従来の赤外半導体レーザーでは加工が困難だった金や銅などの加工に適しているため、次世代レーザーとして期待されている。だが用途は、プロジェクターや照明、ヘッドマウントディスプレイなどの機器の光源として広がってはきたものの、高出力化と高輝度化を課題としており、本格的な金属加工への利用は進んでいないのが現状。 NEDOでは、島津製作所と大阪大学、日亜化学工業の協力で、金属加工用レーザー加工機の光源として応用可能な高出力・高輝度な青色半導体レーザーの研究開発プロジェクトを進めてきた。2017年10月には、世界で初めて青色半導体レーザーの高輝度化により、純銅を積層造形できる3Dプリンタを実現した。 今回、島津製作所は、これらの成果をもとに世界最高クラスの出力100W・輝度1.3×106W/cm2の青色半導体レーザーを製品化した。1月30日から米国サンフランシスコで開催される「Photonics West 2018」に出展する。 |