2018年01月26日
日本触媒、機能性化学品 3プラント、大幅拡大
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本触媒

日本触媒は26日、独自開発の機能性モノマー「VEEA」及び機能性ポリマー「エポクロス」、「エポミン」の需要が好調なため、プラントの生産能力をそれぞれ現状の2~3倍拡大し、これら機能性化学品で総売上高100億円を目指すと発表した。総投資額は50億円弱の見込み。

「VEEA」は低粘度でUV硬化性の高いアクリル系モノマーで、同社は世界唯一のメーカー。デジタル・オンデマンド化が進むUVインクジェット印刷向けの反応性希釈剤として、欧米を中心に需要が拡大している。

「エポクロス」はオキサゾリンモノマーをキーマテリアルとする反応性ポリマー。フィルムや基材への密着性に優れるなどの特徴を有し環境負荷の少ない水系架橋剤として、PETフィルムやコーティング材向けに需要が拡大している。同社は世界唯一のメーカー。

「エポミン」は、世界で同社だけが気相脱水反応で生産するエチレンイミンを重合したカチオン密度の高い水溶性ポリマー。優れた反応性と密着性を有し重金属処理などの水処理剤やインク顔料用途に需要が拡大している。

■プラント別増設計画(製造所と完工時期)
◇「VEEA」(2-(2-Vinyloxy Ethoxy) Ethyl Acrylate) : 2019年12月 姫路製造所
◇「エポクロス」 : 2018年8月 姫路製造所
◇「エポミン」(ポリエチレンイミン) : 2019年9月 川崎製造所


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1516941513.pdf