2018年02月05日
日立化成、イスラエル社から細胞培養技術導入
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日立化成

日立化成は5日、イスラエルの Accellta(アクセルタ社)と幹細胞用培地の製造および幹細胞の培養に関する技術ライセンス契約を締結したと発表した。

アクセルタ社は、イスラエル工科大学の開発成果を基に2012年11月に設立された。高速・大量に幹細胞の培養を可能とする培地および幹細胞培養技術を有し、多くの国で特許を取得済みだ。

日立化成は今回、アクセルタ社の最新の培地に関するライセンスを取得した。培地には動物やヒトに由来する成分を含まず、人工的に合成されているため安全性に優れる。また、従来法の細胞担体を付着させる方法と異なり、液状の培地中に大量に浮遊させて培養するため、一度に多くの細胞が培養できる。

日立化成は今回の導入技術を同社の受託製造事業に生かしていく考えだ。将来的には各製薬会社が開発する製品に適した培地をカスタマイズし負荷価値を提供する。これまでの知見を生かして容器や試薬等の事業にも参入することで再生医療関連事業の拡大を加速していく方針だ。


ニュースリリース
http://www.hitachi-chem.co.jp/cgi-bin/japanese/release_show.cgi?ID=517