2018年02月27日
石化協、周南地区で事故事例巡回セミナー
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:石油化学工業協会

石油化学工業協会は16日、山口県周南市の東ソークラブで第18回事故事例巡回セミナーを開催した。講師に元JXエンジニアリング水島支店副支店長で安全品質本部安全統括担当部長の渡辺要氏と、日本触媒姫路製造所環境安全部長の岡崎和人氏のふたりを招き、工場の安全対策について聴いた。

渡辺氏は水島製油所勤務時代の40年間を振り返りながら「真剣に考えれば知恵が出る」と説いた。「教育、保安管理システムの問題もあるが、重要なのは教育・訓練だ。中途半端が一番いけない。正しく理解して真剣に取り組んでほしい」とアドバイスした。

岡崎氏は、アクリル酸中間タンク爆発事故の記憶がまだ生々しい。痛切な思いを込めて、再発防止にどう取り組んできたかを説明した。安全を文化とする“安全文化”の醸成や、それを次の世代にどう伝承して行くかなどを具体的に整理し対応例を交えて説明した。

安全への思いは石化業界にはとくにつよい。会場には周辺16事業所から製造課長クラス180名が参加し、熱心に聴き入った。改めて“工場を守るぞ”と誓っているようだった。


会場を埋めた受講者たち