2018年03月12日
東大、シリコン光スイッチ 大幅省電力化に成功
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東京大学

東京大学大学院の竹中充准教授(電気系工学)らの研究グループ波12日、シリコン光導波路上に化合物半導体を貼り合せることで、シリコン光スイッチの電力を6けた低減することに成功したと発表した。
NEDO「超消費電力型光エレクトロニクス実装システム開発」プロジェクトによる成果。

シリコン光集積回路上に光スイッチを網目状に多数集積した万能光集積回路は、人工知能用学習サーバにおける光相互接続スイッチや、光演算を用いた深層学習など種々の応用が期待されている。従来の熱光学効果を用いた光スイッチは、消費電力が大きく、動作速度が遅いことが課題となっていた。

今回研究グループは、化合物半導体の一種、インジウムガリウムヒ素リン(InGaAsP)を、シリコン光導波路上に貼り合せた金属ー絶縁膜ー半導体(MOS)構造を用いることで。光スイッチ動作を得ることに成功した。消費電力を6けた低減することに成功した。1000倍以上高速なスイッチング動作や低クロスストーク動作の実証にも成功した。

同研究成果は3月11日(米国西部時間)に国際会議Optical Fiber Communication Conference(OFC)で発表する。