2002年05月13日
三井化学、関東天然瓦斯開発の保有株式を2社に譲渡
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学、三井物産

 三井化学と同社の全額出資子会社である三井東圧肥料は、両社が保有する関東天然瓦斯(内藤恵夫社長)の株式合わせて14,462千株(全体の27.3%)全株を合同資源産業(東京都中央区、田中尚文社長)と三井物産の両社に譲渡することで合意し、4月26日売買契約に調印した。
 
 三井化学はコア事業の重点化を柱とした経営戦略を推進中で、原料転換やメタノール事業からの撤退もあって、関東天然瓦斯との事業上のつながりは希薄となっていた。
 
 一方の合同資源は、千葉産天然ガスの採取・販売、ヨウ素・ヨウ化物の製造,販売を行っており、関東天然瓦斯とは密接な関係を築いている。
 
 三井化学は関東天然瓦斯の株式13,362千株(21.9%)、三井東圧肥料は1,100千株(1.8%)を保有していたが、合計14,462千株のうち合同資源に8,362千株(13.7%)、三井物産に6,100千株(10.0%)をそれぞれ譲渡した。
 
 三井化学は譲渡によって得られた資金を「ポリプロピレン事業の強化」に充てる。同社はポリプロ事業では、大阪地区にS&Bによる大型プラント建設を計画している。また北米でのコンパウンド会社の株式取得資金にも充当する予定という。