2002年03月27日
TEC、ロシアから三井化学法「汎用ポリスチレン設備」建設受注
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:東洋エンジニアリング、三井化学

 東洋エンジニアリング(TEC)は27日、ロシア・Penoplex社向けに年産50,000 トンの汎用ポリスチレン(GPタイプ)プラントの新設プロジェクトを受注し建設に入ったと発表した。。建設場所は同国北西部のレニングラード州キリシ市。TECの役務範囲はライセンスの提供、基本・詳細設計、機器調達及び工事スパーパイザーの派遣などで、完成は2003年の予定。
 
 同ブロジェクトには、TECが三井化学と共同保有するGPPSライセンスを採用。受注できた要因として、GPPSプロセスの豊富な建設実績や、技術に対する信頼性などをあげている。
 
 生産されるPS樹脂は、同じ敷地内にPenoplex社が保有する発泡PS製造設備に原料として供給する。発泡PSの需要はロシア国内で急成長しており、同社はこの数年間に発砲PS製造能力を約3倍に拡大、現在同国内で8割以上の市場シェアを占めているという。
 
 ロシアはソ連崩壊後の混乱期を脱して経済成長が軌道に乗りつつあり、国内消費も年々上向き石油化学製品、化学品に対する国内需要が高まっている。これに伴い今後プラント建設需要も増大すると見られている。