2018年03月27日 |
宇部興産、繊維症治療薬候補化合物 ライセンス供与 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:宇部興産 |
宇部興産と医薬品開発ベンチャーであるキュラディムファーマ(本社:東京都千代田区、内ケ﨑哲社長)の両社は27日、宇部興産が有するリゾホスファチジン酸受容体1(LPA1)選択的アンタゴニスト(開発コード:CP2090)に関するライセンス契約を締結したと発表した。 これによりキュラディムファーマは、全世界を対象として同化合物を用いた製剤を開発、製造及び販売する権利を獲得した。同化合物の原薬に関する権利は引き続き宇部興産が保持する。 同化合物は、特発性肺線維症(IPF)や非アルコール性脂肪肝炎(NASH)など線維症の治療薬として期待されている。IPFは、原因不明の間質性肺炎の一種で、診断後の平均生存期間が3~5年間と極めて予後不良の疾患。また、NASHは、脂肪肝疾患の中でも炎症や線維化を伴うもので、肝硬変や肝がんに進行する可能性が指摘されている。今回ライセンスしたLPA1は、これら疾患の病態の発生及び進行に関係すると考えられている。 ニュースリリース http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1522125713.pdf |