2018年04月12日
日立化成、マレーシアに樹脂開発センター完成
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日立化成

日立化成は12日、マレーシア・ショホール州の子会社、Hitachi Chemical (Johor)の工場内に「開発センター」が完成し、5月から本格活動を開始すると発表した。センターは主に電気絶縁ワニスや塗料・インキ用樹脂の機能性コーティング材料の開発・評価を行う。樹脂製品の配合検討を行う設備や、樹脂製品の基材への塗布性や接着性等の評価を行う装置なども揃えた。これにより、アジア地域のユーザー・ニーズに迅速に対応した樹脂製品の開発やサービスが可能となる。

アジア地域では近年、樹脂製品の需要が急速に高まっており、特に電気絶縁ワニスおよび塗料・インキ用樹脂等の機能性コーティング材料市場は年率約5%の高い成長(同社調べ)が見込まれている。

同社はこれまで、山崎事業所(茨城県日立市)や五井事業所(千葉県市原市)で樹脂製品の開発を行ってきたが、新センターの完成で、アジア地域の自然環境や市場動向に適した製品の開発、改良が効率的に実施できることになった。今後は同センターを活用して、樹脂製品のグローバル展開を加速する。