2018年04月17日
三井物産、関西ペイント欧州子会社に出資
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井物産、関西ペイント

三井物産は17日、関西ペイント欧州子会社であるKansai Helios Coatings社(本社:オーストリア・ウィーン市)に出資参画することに合意し、関連契約の締結を完了したと発表した。出資比率は三井物産20%、関西ペイント80%となる。

塗料はプラントや自動車、船舶、建築など多様な産業で使用されている。世界市場は約1,500億米ドル(約16兆円)の規模があり、過去10年間の年平均成長率は約5%、今後も安定した成長が見込まれている。だが塗料の場合、求められる機能や特性はそれぞれ異なり、特に工業用分野では顧客ニーズに合わせた綿密な商開発が必要となる。水系塗料や粉体塗料など、環境対応型製品の開発も進む。近年、塗料業界ではこうした先進技術の確保や事業競争力の向上を目的にM&Aが活発に行われ、大型買収による寡占化も進んでいる。

Helios社はグループ企業を通して、オーストリア、スロベニア、ロシアなど欧州・CISに塗料事業を展開してきた。2017年3月末から関西ペイントグループの子会社に入った。
今後は、三井物産グループが有するグローバルネットワークと、関西ペイントグループの製品・技術を組み合せ、欧州及び関連市場で競争力ある塗料事業を展開していく方針だ。