2018年04月20日 |
東ソー、耐ヒートサイクル性大幅向上のPPS樹脂 開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:東ソー |
東ソーは20日、従来品と比べて耐ヒートサイクル性能(高温と低温の温度変化に対する耐性)を80%向上させたPPS(ポリフェニレンサルファイド)コンパウンドを開発したと発表した。 PPS樹脂は耐熱性や耐薬品性に優れた高機能エンプラとして、電気・電子部品から自動車、医療機器分野などへと用途が広がっている。近年はとくに自動車の軽量化傾向に伴い、金属部品の代替材料として需要の拡大が予想されている。 自動車部品の場合、金属端子・電極等、金属インサート成形される部品が多い。その際、収縮率などの異なる素材から成る部品の「耐ヒートサイクル性」の向上は重要となる。 また今回は、ウェルド強度や流動性も同時に改良し、製品の薄肉化・複合化にさらに貢献できるようにした。今後、量産化を視野にサンプルワークを本格開始する方針だ。 <用語の解説> ・金属インサート成形とは : 樹脂成型用金型に金属を挿入して成形する手法 ・ウェルド強度とは : 溶融樹脂が会合する、製品の脆弱部分の強度 |