2018年05月08日
東レ、滋賀でポリオレフィン発泡体設備増強
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

東レは7日、ポリオレフィン発泡体「トーレペフ」の生産能力増強を決めたと発表した。滋賀事業場(滋賀県大津市)に年産約2,000トンの設備を増強し、海外(米国子会社)も合わせグループ全体の生産能力を13,000トン/年に拡大する。2019年10月の稼働開始を目指す。
 
「トーレペフ」は、軽量、断熱性、緩衝性、成形性、非吸水性などの特長をもつポリオレフィン発泡体で品質安定性や成形加工性に優れている。用途は電気・電子部品や住宅・土木用分野など幅広いが、最近は自動車内装分野に拡大している。米国自動車メーカーは、内装材高級化の一環として、ドアパネルやインスツルメントパネル材料などのソフトタッチ内装材用として「トーレペフ」の採用が増えている。

同社は、自動車産業のこうした高級化傾向は今後、中国をはじめ各国にも広がると見て今回の増強を決めた。