2018年05月08日
昭和電工、食品包装用インキ溶剤 生産能力増強
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:昭和電工

昭和電工は8日、食品包装用の特殊グラビア印刷インキ溶剤として使用される、酢酸ノルマルプロピル(NPAC)の生産能力を増強したと発表した。大分コンビナートの定修にあわせて設備改造し年産16,000トンから18,200トンに引き上げた。

印刷インキ用の溶剤にはトルエンやMEK(メチル・エチル・ケトン)などがあるが、揮発性有機化合物(VOC)の排出規制強化に伴い、それらに代わる酢酸エステル系溶剤として、安全性が高く、代替使用が容易なNPACの需要が高まっている。同社は国内唯一のメーカーで、国内需要は年率10%超で拡大している。

同社は2009年末に大分コンビナート内に年産13,000トン設備を完成して同事業をスタート。需要は濃く内外とも好調で2016年にはボトルネックにより設備を同16,000トンに引き上げた。今回、コンビナートでの定期修理にあわせてさらに設備改造し、年産能力を18,200トンに増強した。


ニュースリリース
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