2018年05月25日
京大、特定場所に遺伝子を活性化できる新分子開発
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:京都大学

 京都大学は25日、ガネシュ・パンディアン・ナマシヴァヤム 高等研究院物質-細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス)助教、杉山弘 同連携主任研究者(理研教授)、谷口純一 理学研究科博士課程学生らの研究グループが、人工的に狙った場所の遺伝子を活性化できる新しい分子を開発したと発表した。

 染色体中のヌクレオソームという構造の中のヒストン中に存在する、リシンがアセチル化することが、遺伝子活性化を制御していることが分かった。これにより特定の場所の遺伝子を活性化できる。今後、遺伝子活性異常が引き起こす病気の研究に応用できると期待される。

 同研究成果は、2018年5月25日に米科学誌「Journal of the American Chemical Society」のオンライン版で公開された。