2018年06月06日 |
「プラ容器包装」食品の長期保存に高い効果 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:プラスチック循環利用協会 |
「プラスチック製の食品容器包装は、適切に使えば加工食品に対して優れた品質維持効果を示し、食品ロスの削減や天然資源の保全に貢献する」とした調査結果を6日、プラスチック循環利用協会(会長、淡輪敏・三井化学社長)がまとめ、「プラスチック製食品容器包装に関するLCA調査研究報告(3)」として発表した。 LCAとは「ライフサイクル アセスメント」の略。プラスチック製品の生産から使用後までの全ライフサイクルにわたって環境への影響を科学的に調査し評価していこうという同協会の取り組みのこと。今回は家庭用として一般に市販されている2種類の「カット豆腐」を取り上げ、REラップ包装してオリジナル包装、無包装などケースごとに質量や外観、微生物の発生状況などの品質変化の状態を詳しく調べた。 その結果、プラスチック製食品容器包装を適切に使用すれば、(1)バリア機能により加工食品に対して高い品質維持効果を示す(2)中身食品の消費不可食品(食品ロス)低減に寄与する(3)食品ロスの低減は、環境負荷削減につながる(4)冷蔵しなくても長期保存できることにより、災害対策用非常食として活用できる、など多くの利点があることが多くのデータで実証された。報告書はさらに「幅広く考えれば、食品容器包装プラスチックは“水資源”節約にも貢献する」と、長期保存の効果と意義を説いた。 |