2018年06月07日
宇部興産、品質検査不適切「再発防止策」発表
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:宇部興産

宇部興産は7日、低密度ポリエチレン製品の品質検査に不適切が判明した今年2月に設置した弁護士及び社外取締役で構成する調査委員会(小田修司委員長)の報告内容を公表した。報告書はA4判約140ページ。関係者へのヒアリング調査結果や、不正行為の事実関係、また新たに判明した石灰石骨材問題にも触れて、今後の再発防止に関する提言を行った。

関連ファイル:品質検査上の不適切行為に関する調査委員会の報告書について
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1528335975.pdf


■宇部興産は7日、調査委員会報告を受けて、低密度ポリエチレン製品および石灰石骨材を含む16事案(延べ24製品)で不適切が指摘されたことを明らかにした。また指摘該当製品の17年度売上高は68億円で、連結売上高の約1%だったとするとともに「関連する顧客からは、製品の品質や安全性には問題がないとの回答を得ている」とした。同社は再発防止策や関係役員の減額処分(別掲)も併せて発表した。

■再発防止策
同社は7日、以下の再発防止策を発表した。グループ全社に適用範囲を拡大し実施する。
(1)取締役会は品質に関わるガバナンスを強化する
(2)経営陣は、品質重視の姿勢を明確にし、意識改革に率先して取り組む
(3)グループ構成員全員の「品質に対する意識」向上を図るため以下施策を実施。
・グループ経営方針の周知と「私達の行動指針」の改定、教育
・コンプライアンス意識の向上
・品質啓蒙活動
・品質教育体系の整備と実施
・品質保証を担う人材の計画的な育成
(注)以下ニュースリリースにあります。

ニュースリリース

品質検査上の不適切行為に関する再発防止策について
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1528335975.pdf