2018年06月14日

日立造船、国内最大200Nm3/h水素製造装置を開発

【カテゴリー】：新製品/新技術 【関連企業・団体】：日立造船

日立造船は13日、国内最大となる200Nm3/hの水素を製造できる大型固体高分子型水素発生装置を開発したと発表した。実証実験を経て来年度の販売開始を目指す。 水を電気分解して高純度の水素を製造する装置だが、製造能力は200Nm3/hと国内最大。これを40フィートコンテナ（長さ12.2×幅2.4×高さ2.6メートル）に収納した。可搬式のため設置コストが安くて済む。風力発電や太陽光発電など、再生可能エネルギーによって生み出された電力の余剰分を活用して水素を製造、貯蔵することができる。同社独自の電解技術と、フィルタープレス技術を融合させることで電解槽の大型化に成功した。 電気と水だけで、オンサイト・オンタイムで水素を大量に製造でき、効率性、安全性に優れる。コンテナとして運べるのでボンベの運搬や保管、交換も不要となる。 今年度中は柏工場で性能確認や耐久性試験などの実証実験を行ない2019年度から本格販売開始の予定だ。同社は工場などから出るCO2と再生可能エネルギー由来の水素を反応させてメタンを生成するメタネーションプロセスの開発にも取り組み中だ。引き続き再生可能エネルギーの普及を積極的に推進していくとしている。