2018年06月18日
NEDO、太陽光発電システムでガイドラインを策定
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:NEDO

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は18日、太陽光発電協会(JPEA)、奥地建産(本社:大阪府松原市、奥地昭統社長)との3者で、太陽光発電システムの架台・基礎の設計基準となる「地上設置型太陽光発電システムの設計ガイドライン2017年版」および「地上設置型太陽光発電システムの構造設計例」を策定したと発表した。

2012年の再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT制度)導入に伴い、太陽光発電システムの設置・導入件数が急増しているが、一方では暴風や大雪による設備の被害も顕在化し、安全性や経産省をめぐり波紋を広げている。

太陽光発電システムの被害は、発電事業の採算性だけでなく、設備の倒壊や飛散による二次被害の発生を招きかねない。太陽光発電システムは「電気設備の技術基準の解釈」に従い構造設計を行うが、被害事例の多くは不適切な設計による構造耐力の不足が要因となっていると考えられる。

NEDOは、JPEA、奥地建産と共同で、太陽光発電システムの自然災害や経年劣化に対して安全性が高く、経済性にも優れたシステムを確立するため、構造安全性の調査・研究・実証試験を進め、今回の太陽光発電システム設計ガイドライン策定となった。ガイドライン解説セミナーを8月から全国で開催する。