2018年06月19日 |
東芝、世界最大面積の塗布・軽量フィルム型太陽電池 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:東芝 |
NEDOと東芝は18日、従来両立が困難とされた、セルの大面積化と高効率化を備えたフィルム型ペロブスカイト太陽電池モジュールを開発したと発表した。モジュール面積は世界最大の703cm2、エネルギー変換効率11.7%のフィルム型ペロブスカイト太陽電池モジュールを開発した。面積の広さに加え、しなやかさと軽量性を併せ持つため、太陽電池の設置場所を拡大させることができる。 現在、主流の結晶シリコン太陽電池は、重量や形状の面から設置場所が限られている。フィルム型ペロブスカイト太陽電池(光吸収層がペロブスカイト結晶で構成)は、フレキシブルで軽量なため、従来は設置できなかった耐荷重性の低い建築物への設置や、住宅の壁などへの設置を可能にする。材料が安価なうえ、塗布・印刷によって形成できるなど低コストでの製造可能なため、次世代太陽電池として注目されている。 NEDOと東芝は今後さらに大面積化を進め、塗布・印刷技術やペロブスカイト層の材料改良などにより、結晶シリコン太陽電池並みの高効率を目指す。最終的にはプロジェクト目標である2030年に発電コスト7円/kWhの実現を目指す。 |