2018年06月27日
東レなど3社、中国・水処理事業で戦略的提携 締結
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

東レは27日、オリックスおよび中国本土で水ビジネスを展開する中国水務集団有限公司(本社:香港)との3社間で、中国での水処理・水環境事業で戦略提携を行うことにし協議書を締結したと発表した。

中国では急激な経済発展や都市部への人口集中に伴い、環境汚染とともに水資源の量的・質的不足が大きな課題となっている。浄水場の整備や配管など給水設備の老朽化、下水・工業排水などの品質向上に対するニーズも高まっている。「水道水は一度加熱したものを飲む」のが習慣となっている。

今回の提携は、中国の上水道設備に東レの膜ろ過技術を導入し、中国各地の住居や学校、市庁舎などに、直接飲用に適した水道水を供給しようというもの。「水道水をそのまま直に飲む」という文化変革を図る。また、既存の下水処理施設の設備更新や新規施設の建設に必要な水処理膜技術を提供するほか、東レの家庭用浄水器の販路拡大でも協業する。将来的には、中国水務が主に都市部で運営している下水処理設備を農村部に展開し、都市部と農村部で差のある浄水、汚水処理技術の普及拡大も目指す。

中国水務は、中国の50以上の地方都市で上水道施設の運営・管理を行うほか、インフラ整備も手掛ける総合水処理事業会社。自社施設の開発・運営のほか地方政府傘下の国営企業に出資し、設備の改善や運営ノウハウを提供している。


ニュースリリース参照
http://www.toray.co.jp/news/environment/detail.html?key=ECE9B7637CD944BD492582B2000D7EAE