2018年07月05日
森川・新石化協会長「安全確保、最重要課題」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:石油化学工業協会
安全を誓う新役員体制

石油化学工業協会は5日の総会および理事会で、任期満了に伴う次期会長に森川宏平昭和電工社長、副会長に越智仁三菱ケミカルホールディングス社長、鍋島勝丸善石油化学社長、田中公章日本ゼオン社長の3氏を選出した。

森川氏は記者会見で、重要課題として(1)保安・安全の確保(2)事業環境の整備(3)グローバル化対応、の3つをあげ、「着実に実行していく。特に安全は最重要な課題。情報交換や人材教育などを徹底してやっていきたい」と力を決めた。石化製品の需給環境については「このところ堅調な状態が続き、エチレンは30カ月にわたり95%以上の操業が続いている。まだしばらく行くだろう」と述べ、「海外経済も順調に推移している。
特にアジア地域では中間所得層の拡大で、需要がさらに伸びる勢いにある」などを理由に挙げた。

“米中の緊張関係がもたらす影響”についての質問には「よく分からない。石化だけでなく、思わぬところに影響が出る可能性もある。注視しているところだ」と答えた。また“海洋プラスチックごみ問題への対応”について聞かれると「業界としてしっかり取り組むつもりだ。廃プラ対策としての問題と、すでに海洋に出てしまったプラスチックをどうするかという2つの問題がる。政府や海外の業界団体などとも情報を共有しながらやっていきたい。プラごみを出さないようにすることが一番大事だ」と、表情を引き締めていた。