2018年07月05日
東洋スチレン、新日鉄住金化学からMS樹脂事業譲受
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東洋スチレン、デンカ

デンカは5日、持分法適用関連会社である東洋スチレン(本社:東京都港区、松下三四郎社長)が、新日鉄住金化学(本社:東京都千代田区、太田克彦社長)からMS樹脂(メチル メタクリレート・スチレン樹脂)事業を101日付で譲り受ける契約を締結したと発表した。

東洋スチレンはこれまで新日鉄住金化学から同樹脂の製造を受託していたが、製造・販売を一体化することで生産計画の最適化を図ることが可能となった。

MS樹脂とは、スチレンとアクリルを共重合した機能性樹脂で、アクリル樹脂に近い透明性と耐候性、表面硬度を有する一方で、吸湿率や比重はアクリル樹脂よりも小さく、成形性に優れるという特性を持っている。このため薄型テレビ部材、光学レンズ、照明機器カバーなどの分野で使用されている。

デンカはシンガポール子会社を通じてMS樹脂を生産している。新日鉄住金化学のMS樹脂事業を取り込むことでシナジー効果を最大限活かしていく方針だ。


ニュースリリース

東洋スチレン
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1530777426.doc

デンカ
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1530768699.pdf