2018年07月18日 |
中外製薬、ロシュとROS1/TRK阻害剤導入契約 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:中外製薬 |
中外製薬は17日、スイス・ロシュ社と、ROS1融合遺伝子またはNTRK融合遺伝子が確認されたがんを対象としてロシュが開発中のROS1/TRK 阻害剤「entrectinib」について、導入契約を締結したと発表した。 これにより中外製薬は、entrectinibの日本における独占的開発・販売実施権を取得し、対価として契約一時金およびマイルストンをロシュ社に支払う。 entrectinibは、ROS1(c-ros 遺伝子 1)およびTRK(神経栄養因子受容体)ファミリーを、強力かつ選択的に阻害する経口投与可能なチロシンキナーゼ阻害剤で、脳転移巣への作用も期待されている。 <用語の解説> ■ROS1融合遺伝子陽性の非小細胞肺がんについて : ROS1融合遺伝子は、何らかの原因でROS1遺伝子と他の遺伝子とが染色体転座の結果、融合してできる異常な遺伝子。ROS1融合遺伝子から作られるROS1融合キナーゼにより、がん細胞の増殖が促進されるとされている。ROS1融合遺伝子は非小細胞肺がん患者の約1~2%に認められ、中でも腺がんでより多く発現している。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1531808553.pdf |