2018年07月25日 | |
積水子会社、EV向け放熱材料事業、欧州展開へ | |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:積水化学工業 |
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積水化学工業は25日、連結子会社の積水ポリマテック(本社:さいたま市、山﨑潤社長)が、オランダにEV(電気自動車)など環境対応車向けの放熱材料工場を新設するとともに欧州エリアで市場拡大を図るため販売会社を設立すると発表した。総投資額は約16億円の見込み。 EVやHEV(ハイブリッド車)用のバインダーには大電流が流れるため、電流を制御する高放熱・高耐熱材料が必要となる。欧州では、EVなど環境対応車の開発が急速に進み、これらの車種の生産台数は2025年度には17年度比約10倍の1250万台に増加するとの予測も出ている。これに伴い動力源として搭載されるLiB(リチウムイオンバッテリー)の熱対策ニーズが急拡大している。 積水ポリマテックは現在、日本とタイで放熱材料を生産している。熱伝導性能や耐摩耗性に優れるなどの特徴を有し、これまで各OEMやLiBメーカー向けに販売を伸ばしてきた。 今回さらにオランダに3つ目となる生産拠点を構築することにした。 新会社は、社名「SEKISUI POLYMATECH EUROPE BV」で、本社を同国リンブルフ州ルールモンド市に置き、資本金は5億円。積水ポリマテックの100%出資で8月設立する。工場は2019年1月に着工し20年春稼働開始の予定だ。 ニュースリリース http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1532508102.pdf |