2018年08月02日
第一三共の骨髄性がん剤にFDAブレークスルー指定
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:第一三共

第一三共は1日、米国食品医薬品局(FDA)から、キザルチニブ(FLT3阻害剤)がFLT3-ITD変異を有する再発または難治性の急性骨髄性白血病(AML)治療を対象として画期的治療薬(Breakthrough Therapy)指定を受けたと発表した。
今回の指定は、再発率が高く、生存期間が短いとされるFLT3-ITD変異を有する患者の再発または難治性のAML患者を対象としたグローバル第3相臨床試験結果に基づいたもので、同試験において、既存の化学療法剤と比較して全生存期間(OS)を有意に延長し、安全性でも新たな懸念は認められなかった。
同試験結果の詳細は、2018年6月に開催された第23回欧州血液学会(EHA)で発表された。
同剤はこのほか、米国FDAよりFLT3-ITD変異を有する再発または難治性のAML治療を対象としてファストトラック指定、また米FDA及び欧州医薬品庁(EMA)からAML治療を対象としてオーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)指定を受けている。