2018年08月06日
理研、アルツハイマー病原因遺伝子 新たに同定
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:理化学研究所

理化学研究所は6日、生命医科学研究センターの角田達彦チームリーダーらの共同研究グループが、マウスとヒトのデータを統合的に解析することで、アルツハイマー病の原因遺伝子を新たに同定したと発表した。
同研究成果は、アルツハイマー病の発症メカニズムのさらなる解明と疾患関連遺伝子の探索研究の発展に貢献すると期待できるとしている。

今回、共同研究グループは、アルツハイマー病の原因となる未知の遺伝子を同定するために、マウスの遺伝子発現関連データと、ヒトのアルツハイマー病のゲノムワイド関連解析(GWAS)データとを統合的に解析した。その結果、これまでにアルツハイマー病との関係が知られていない遺伝子を新たに検出した。

このように、ヒトとモデル動物からの異なるタイプのデータを統合解析することで、これまでヒトのGWASだけでは検出されなかった新しい疾患関連遺伝子を発見できる可能性があることが明らかにした。今回開発した手法は、他の疾患の研究にも応用できると考えらる。

同研究は、国際科学雑誌「Human Genetics」(7月号)掲載に先立ち、オンライン版に掲載された。