2002年05月14日 |
BASF、中国・上海にTHF年産8万トンの新設計画発表 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:BASF |
BASFは14日、中国・上海郊外にある上海化学工業団地に、年産6万トンのポリテトラヒドロフラン(PolyTHF)と同8万トンのテトラヒドロフラン(THF)からなる総合生産設備を建設すると発表した。2004年に操業開始の予定。プロジェクトに必要な環境アセスメントはすでに中国当局から承認を得ている。 これらのプラントには同社が新たに開発した、ブタンから直接THFを生産しその後PoiyTHFを製造する独自の技術を採用する。このため従来必要とされていた、1.4ブタンジオールの中間工程が省略できる。 同プロジェクトはBASFの100%出資によって進められる。製品は急激な拡大を続ける中国のスパンデックス市場に向けて供給していく。BASFはまたハンツマンおよび中国側パートナーと共同で、05年の完成を目標に同工業団地内にポリウレタン原料であるTDI、MDIなどの生産拠点建設を計画している。 BASFは、世界主要地域にPolyTHF、THFの生産拠点をもっており、ドイツのルートヴィッヒスハーフェンではこのほど5万6,000トンへの増設工事を完了、上海の新設備と合わせると同社のPolyTHF生産能力は全世界で18万4,000トンになるという。 |