2018年08月24日
三井化学、シンガポールで高機能エラストマー増設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学
シンガポール「タフマー」製造装置

三井化学は24日、シンガポールの100%子会社、Mitsui Elastomers Singapore(MELS、松永慎也社長)で高機能エラストマー「タフマー」の生産能力を増強すると発表した。ジュロン島の現有年産200千トン設備を225千トンに増強する。完成は2020年7月の予定。投資額は非公開だが、市原工場の「ルーカント」(別掲)増強プロジェクトと合わせて約200億円。

「タフマー」とは、αオレフィンコポリマー、熱可塑性改質剤のこと。柔軟で軽量な特長を有し、自動車材、包装資材、太陽電池封止材、エンジニアリングプラスチック改質材、スポーツシューズのミッドソール材など、幅広い用途で使用されている。樹脂改質材、軟質成形材料として、世界トップシェアを誇る。
需要も世界経済の成長を背景に堅調に推移しており、特に自動車材は自動車生産台数の堅調な増加と環境規制強化に伴う軽量化ニーズによって今後さらに増加する見込み。

三井化学グループは、タフマー事業拡大のために、引き続き供給能力の拡充を検討しており、今後も世界トップシェアポジションを維持・強化していく方針だ。


ニュースリリース

高機能エラストマー「タフマー」の生産能力増強ついて
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1535093776.pdf

「タフマー」製品紹介
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file4_1602736157.pdf