2018年08月30日
三菱ケミ、バイオ燃料向けゼオライト膜 米社に納入
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱ケミカル

三菱ケミカル(MCC)は30日、Aemetis Inc(本社:米国カリフォルニア州)と、MCCのバイオエタノール製造プロセス向けゼオライト膜「ZEBREX」を、Aemetis社の製造プラントに導入することで合意したと発表した。
MCCはグループ会社である大陽日酸の米国子会社、マチソン・トライガス(本社:米国ニュージャージー州)と共同で、エンジニアリングメーカーの米国ICM社を通じて世界最大規模の「ZEBREX」をAemetis社に納入する。

バイオエタノールは、燃料として用いるために一定濃度まで脱水する必要がある。「ZEBREX」は再生工程が不要で連続的な脱水が可能な最先端のゼオライト膜脱水システムで、従来のPSAプロセスに比べてエネルギー消費量を20~30%削減できる特長がある。

今回の「ZEBREX」の納入は、バイオエタノール生産で世界シェアの約50%を保有する米国市場向けの第1号案件となる。Aemetis社は、既存プラントの脱水システムを従来のPSAプロセスから「ZEBREX」に置き換えることで、約25%のエネルギー消費量削減を実現し、年間約1万6000tのCO2排出量を削減する。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1535611432.pdf