2018年09月07日
三菱ケミとサンレイのロール技術、未来技術遺産に
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三菱ケミカル

三菱ケミカルとサンレイ工機(本社:千葉県白井市、津覇浩一社長)は7日、2012年に両社が共同で製造したカーボンクラッドロール「カーボリーダー」(商品名)が、国立科学博物館選定の「未来技術遺産」に登録されたと発表した。

登録されたのは、三菱ケミカルのピッチ系炭素繊維素材を用いた直径350mm×長さ9200mmの世界最長のフィルム製造用ロールで、長尺のカーボンロールとして世界で初めてサンレイが製造した。鉄やアルミなどの金属材料を使ったロールは、自重からロール自体がたわみ、フィルム製品にしわや傷が発生する原因となっていたが、両社が共同製造したカーボンクラッドロールは軽量で高精度が保たれ、高品質、低コストのフィルム製品が得られる。

「未来技術遺産」は、国立科学博物館が2008年に設けた「重要科学技術史資料」登録制度で、これまでに240件
が登録された。ふつうは製造開始から10年以上経過したものが選出されるが、今回は最も早い登録となった。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1536294866.pdf