2018年09月18日 |
カネカの生分解性プラ、生物工学会技術賞を受賞 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:カネカ |
“海水中でも生分解する”ポリエステル系生分解性プラスチックを開発し、工業生産中のカネカは18日、公益社団法人 日本生物工学会(木野邦器会長)から同ポリマーの開発で2018年生物工学技術賞を受賞したと発表した。表彰式は5日に関西大学で開催された同学会第70回大会で行われた。ポリマーの工業的製造法について、生産に用いる微生物の育種改良や培養法、基礎研究から工業的規模までの一貫生産技術を確立したことが評価された。 同社の生分解性プラスチック「カネカ生分解性ポリマーPHBH」(商品名)は、100%植物由来で生分解性に優れ、昨年9月に欧州の国際認証機関、VINCOTTEから海水中で生分解するとの認証「OK Biodegradable MARINE」を取得した。また米国食品医薬品局(FDA)の食品接触物質(Food Contact Substance)にも登録された。 生分解性プラスチックへの関心は、海洋プラなど環境意識とともに世界的に急速に高まっている。欧州では使い捨てプラスチック削減への取り組みも進んでいる。 こうした事情を背景に同社は、生分解プラスチックの需要は今後さらに伸長すると見て、高砂工業所(兵庫県)の現有年産1,000トンのポリマー製造設備を同5,000トンに拡大中で19年12月には稼働開始の見込みだ。 ニュースリリース http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1537234904.pdf 関連ファイル:カネカ 生分解性プラ設備増強(2018年8月7日付記事) http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile/NCODE/50937 関連ファイル:カネカ、海洋分解の認証取得(2017年11月15日付ニュースリリース) http://www.kaneka.co.jp/service/news/nr201711151/ |