2018年10月01日
デンカ・大牟田工場「ファイアレン」から撤退
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:デンカ

デンカは1日、耐火材料である「ファイアレン」およびβ窒化珪素の生産を2020年3月末限りで終了し、両事業から撤退すると発表した。
ファイアレンは同社が世界に先駆けて開発した開発したSi3N4成分(窒化珪素セラミックス)で、1967年から大牟田工場(福岡県)で生産、1983年に上市したβ窒化珪素とともに耐火物分野向けに市場展開してきた。
だが、このところ輸入品の流入などもあり市場環境が変化、また老朽化した設備の再構築には大型投資が必要になるなどの事情から、事業ポートフォリオを見直した結果両事業からの撤退を決めた。
既存のユーザーには在庫の積み増しや、同業他社への協力要請により対応する。
大牟田工場は今後、高熱伝導基板、フィラーなど、電子材料を中心としたスペシャリティ製品の開発・生産拠点化をめざす。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1538365139.pdf