2018年10月15日 |
三洋化・広大「膝半月板の修復・再生」助成採択 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:三洋化成 |
三洋化成工業は15日、広島大学と共同研究中の機能性タンパク質「シルクエラスチン」について、同大学の研究課題「革新的半月板損傷治療技術の創生研究」が、日本医療研究開発機構(AMED)の「イノベーション創出プログラムセットアップスキーム(ACT-MS)」に採択されたと発表した。 「シルクエラスチン」とは、天然由来のタンパク質エラスチンと、シルクフィブロインを模倣して遺伝子組換え技術で作製した人工タンパク質。2009年に三洋化成が技術導入した。細胞親和性が高く弾性に富む特長を生かして創傷治癒材向けに研究開発中だ。 一方、広島大学は、ひざ関節疾患の治療・改善に多くの実績を有し、現在、自己の半月板組織を用いた修復・再生の研究開発を推進中。「シルクエラスチン」は関節運動の衝撃を吸収するクッションとしてはたらき、関節の動きを滑らかにするうえで重要となる。これまでの動物実験で、半月板修復の足場(移植基板)としての有効性」が確認できたため、今後は、臨床応用に向けた研究を加速する。 同研究を通して低侵襲で根本的な治療法が確立され、ひざ疾患患者の救済につながることが期待される。 三洋化成は広島大学と協力して、半月板損傷治療技術の実用化を目指す。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1539580189.pdf |