2018年10月19日 |
第一三共、抵抗性非小細胞肺がん、第1相臨床開始 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:第一三共 |
第一三共は19日、EGFRチロシンキナーゼ阻害剤(EGFR TKI)投与中に病勢進行した非小細胞肺がん患者を対象に、DS-1205(AXL阻害剤)とゲフィチニブの併用療法を評価する第1相臨床試験を開始したと発表した。最初の患者への投与を開始した。 EGFR変異のある非小細胞肺がん患者には、一次治療ではEGFR TKI(ゲフィチニブ、エルロチニブ、アファチニブ、オシメルチニブ)が投与されるが、多くの患者は同薬剤に抵抗性となり、病勢が進行する。これらの患者には、現在、限られた治療法しかない。これらの非小細胞肺がん患者にはAXLの高発現例がみられ、AXLはEGFR TKIに対する抵抗性に関与している可能性がある。 第一三共は非臨床試験で、AXL阻害剤であるDS-1205をEGFR TKIと併用することにより、EGFR TKIに対する抵抗性の獲得遅延または解除の示唆を得た。今回の試験は、EGFR TKI(ゲフィチニブ、エルロチニブ、アファチニブ、オシメルチニブ)投与中に病勢進行となった再発・転移性の非小細胞肺がん患者を対象とした第1相臨床試験。 2つのパートで構成する。パート1ではDS-1205とゲフィチニブの併用における安全性と忍容性を評価し、パート2である推奨用量を決定する。パート2では併用における安全性、忍容性に加え有効性も評価する。国内で約60名の患者を登録する予定だ。 |